第4回アジア学校保健・栄養研修 参加報告

第4回アジア学校保健・栄養研修 参加報告

日時:2014年12月8日—17日
参加者:小林潤(琉球大学)、友川幸(信州大学)、児玉光也(横浜市立大学)吉藤康太(長崎大学)他

2014年12月8日から17日まで、Partnership for Child Development (PCD)、ACIPAC、国際学校保健コンソーシアム(JC-GSHR)の共催で、第4回アジア学校保健・栄養研修がタイのバンコクで開催されました。アジア12ヵ国(バングラデシュ、ブータン、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、タイ、ベトナム)の教育省・保健省で学校保健活動に関わっている行政官、国連・NGO職員、大学研究者とタイ・ビルマ国境でビルマ難民や移民を対象に医療活動を行っているメータオ・クリニックのスタッフが参加しました。 研修では、本コンソーシアムの小林氏が、学校保健政策のマネージメント、友川氏が、学校保健活動への子どもや地域の参加の必要性、エコヘルス教育、児玉氏と小林氏が、災害予防教育、吉藤氏と友川氏が、学校保健におけるキャパシーティビルディングについて講義およびワークショップを行いました。学校保健活動への子どもの参加では、バングラデシュ政府の強いリーダーシップのもと、JICAの青年海外協力隊との連携によりすすめられている「Little Doctor*」の活動が紹介されました。また、國土氏(神戸大学)は、学校での健康診断活動の重要性と、タイやラオスなどのフィールド調査で得られたデータをもとにしたアジア地域の子どもの成長曲線について紹介しました。栄養と食育、Inclusive education(統合・包括教育)**、寄生虫対策などに関しても講義が行われました。さらに、研修では、マヒドン大学のJitra博士より、タイのマヒドン大学で開設された学校保健修士コースの紹介なども行われました。 (http://www.tm.mahidol.ac.th/bstm/programs/master-of-science.html)
また、研修の4日目にはバンコク市内にある小学校でinclusive educationを行っている学校の視察、5日目にはバンコク郊外にある学校訪問を行い、Child participationやChild Clubの視察が行われました。また、参加者は、研修での学びを踏まえて、自国の学校保健栄養に関するポリシーの評価や分析を行い、今後の学校保健政策のアクションプランを作成しました。

*Little Doctorの活動では、従来、学校で教師や医療従事者が中心に行っていた寄生虫の投薬、健康診断活動や健康教育等に子どもが主体的に参加することで、子どものリーダーシップや、保健衛生に関する意識や関心、学校保健活動への参加意識を高めることが目的とされています。
**Inclusive educationは、社会的弱者(障害を持った子ども、女子、遠隔地に居住する子ども、そして経済的に貧しい子ども等)を教育活動に含むこと

  • 主催者のあいさつ
    (JC-GSHR, ASIPAC, PCD)

  • バングラデシュ
    「Little doctor」の紹介

  • 友川幸事務局長の講義の様子

  • 小学校訪問の際、遊具・文房具を寄贈

  • 児玉氏による災害予防教育の講義

  • 國土氏の講義の様子

  • グループワークの様子

  • 参加者の集合写真