第7回アジア学校保健研修実施報告

第7回アジア学校保健研修実施報告

日時:2018年2月11日(日)~2018年2月17日(土)
場所:タイ・マヒドン大学
参加者:小林潤(琉球大学)、朝倉隆司(東京学芸大学)、西尾彰泰(岐阜大学)、城川美佳(神奈川県立保健福祉大学)、吉元恵里加

 国際学校保健コンソーシアム、マヒドン大学、PCD (Partnership for Child Development, Imperial College London)が主催する、第7回アジア学校保健研修が2018年2月11日から2月17日までの7日にわたり、タイ・マヒドン大学にて実施されました。今年度は11か国(パキスタン、ケニア、中国、ネパール、フィリピン、ラオス、カンボジア、ミャンマー、ブータン、バングラディッシュ、ジブチ)より34名の教育・保健行政官、国際機関・NGO職員等の学校保健関係者が参加いたしました。今年はテーマとして学校保健行政やFRESHのみならず、思春期における健康課題、NCDs、インクルーシブ教育も取り入れ、従来からの子どもたちを取り巻く健康課題に加え、多様化する課題解決に向けた研修となることを目指しました。当コンソーシアムからも小林潤教授、朝倉隆司教授、西尾彰泰准教授、城川美佳講師、吉元恵里加が参加し、更にはあいち小児保健医療総合センターより山崎嘉久保健センター保健室長、大阪大学より杉田映理准教授をお迎えし、講義やグループワーク、フィールドトリップを通じて、学校保健活動の重要性や活動例を紹介するとともに、帰国後のアクションプラン作りを支援いたしました。
 一連の講義やグループワークを経て研修第5日目に実施されたフィールドトリップでは、バンコク市内より1時間ほど離れたナコーンパトム県のWat Mai Sukhontharam School と Samphran Witthaya School を訪問し、タイの学校保健活動の実際を学びました。講義で学んだ系統立った学校保健活動が、児童生徒や地域社会を積極的に巻き込みながらしっかりと実践されている様子に、参加者達は非常に感銘を受けておりました。また翌研修第6日目には、インクルーシブ教育をテーマとした特別シンポジウムを開催し、DCP3 (Disease Control Priorities 3rd edition)の筆頭編者の一人であるドナルド・バンディ氏をはじめとするゲスト講師を数多く迎え、インクルーシブ教育の必要性や既存の教育システムへの統合等、様々な視点での講義や参加者との活発な討論がなされました。そして研修最終日には、研修での学びを基にそれぞれの状況に応じたアクションプランを各国立案し、発表することが出来ました。
 7日間という短期集中研修ではありましたが、学校保健に関する最新の知見や他国の事例を学んだこと、同じように子どもたちを取り巻く課題解決に奮闘する仲間との出会いは、参加者のみならず、講師陣にとっても非常に貴重な機会であったと考えます。これらの学びや出会いが今後の活動の一助となることをただ祈るばかりです。

 また日々の詳細な活動の様子はFacebookページにも掲載されておりますので、ご興味のある方是非そちらもご覧ください。
【Asia School Health and Nutrition Network】 https://www.facebook.com/groups/asianshn/permalink/570031889864833/
 
         
 開講式の様子(左からジェーン氏(PCD),ジトラ博士(マヒドン大学)、小林教授)             講義中の小林教授                          講義中の朝倉教授
   
         
             グループワークの様子                       積極的に質問をする研修参加者                集合写真(Wat Mai Sukhontharam Schoolにて)

               
   喫煙の危険性を伝える児童の手作り教材(Samphran Witthaya School )      Wat Mai Sukhontharam Schoolの学校菜園                アクションプラン発表中の参加者(最終日)