スリランカ西部州学校保健プロジェクトフィールド訪問・研究打合せ

スリランカ西部州学校保健プロジェクトフィールド訪問・研究打合せ

日時:2015年8月24日(月)~26日(水)
参加者:溝上哲也(国立国際医療研究センター)、桑原恵介(帝京大学)
文責:桑原恵介

これまで、私たちの研究グループでは、スリランカにおいて、子供が媒介役となって母親の肥満を予防するユニークな取り組みを進めてきました(介入12校、対照10校)。今回は、現地協力者である健康増進財団Indrawansa氏と研究参加コミュニティを訪問し、母親や子供たち、親族、ファシリテーターとの面談を行うとともに、コロンボ大学において、第2期の成果をまとめるための論文に関する検討および第3期の研究計画について打ち合わせを行いました。

母親たちからは、このプロジェクトに参加したことによって、散歩やジョギングなどの運動をはじめるようになった、あるいは油の家庭での使用量が半分まで減ったといった声を続々と聞くことができました。スリランカ農村部では、女性が余暇に運動をする習慣がなく、運動をはじめた当初は周りから笑われることもあったそうですが、今ではそういったこともなくなったようです。減量したことで、夫から「以前と比べて健康的になった」との前向きの評価もあったようです。また、このプロジェクトに参加したことがきっかけで、コミュニティ内でイベントを開催するなど、家族間のつながりが強まったとの声も聞かれました。

  • (介入状況を示した地域マップ)

  • (踊りを披露する子供たち)

現地協力者であるコロンボ大学Samarasinghe教授の研究室を訪問し、Gunawardena教授、Naddeka博士、Indrawansa氏らとともに、子供を通して母親の生活習慣変容および体重管理を目的とした介入を行った第2期の成果に関する論文の最終段階の打ち合わせを行いました。さらに、今回の訪問の重要な検討事項である次期(第3期)研究計画に関して、コミュニティへの新たな介入方法や対象の設定について、実現可能性も踏まえて話し合い、今後のスケジュールなどを含め一定の合意にいたりました。第3期研究計画の実施に向けて、動きをこれからさらに本格化させる予定です。

  • (コロンボ大学での打ち合わせ後の集合写真)