スリランカにおける青少年クラブを介した地域住民への介入研究

スリランカにおける青少年クラブを介した地域住民への介入研究

スリランカにおける青少年クラブを介した地域住民への介入研究

日程:2016年8月8日(月)~9日(火)
参加者:溝上哲也(国立国際医療研究センター)、桑原恵介(帝京大学)
 
スリランカでは経済発展とともに肥満に伴う生活習慣病が急増しています。私たちの研究グループは、子どもたちのエンパワーメントを通じて、生活習慣病予防活動を子どもたちのみならず親や地域住民に波及させることを目標に研究に取り組んできました。第2期には、子どもたちが媒介役となって母親の肥満を予防する介入研究を実施し、その成果を国際学術誌に報告しました(Gunawardena et al., Int J Behav Nutr Phys Act, 2016;13:45)。
 
2016年からの第3期では、これまでの取り組みを発展させ、地域の青少年クラブを介して、地域住民の循環器疾患リスクの低減を目指す研究をはじめました。今回の訪問では、介入開始前のベースライン調査を担当する青少年に対する講習会に参加しました。講師は、現地協力者である健康増進財団Indrawansa氏、コロンボ大学Samarasinghe元教授、同大学Abeyratne博士です。講習は4時間にわたりましたが、約20名の受講者は真剣なまなざしで講師の説明に耳を傾け、血圧や身長、体重、腹囲の測定に関するトレーニングを行いました。
 

         
(講師による調査手順の説明)                   (講師による血圧測定の説明)                  (血圧測定トレーニング)

翌日、ベースライン調査のため、Abeyratne博士、Indrawansa氏、そして講習を受けたばかりの調査員とともにコミュニティを訪問しました。コロンボ大学Gunawardena教授や、研究に協力いただいている村長もかけつけてくれました。初日のためインタビューや身体測定には時間がかかりましたが、調査員はひとりひとり丁寧に対応し、予定していた対象者の調査を無事終えました。調査上、気付いた点は現地責任者に伝え、改善策を決めました。参加した住民からは、「血圧や体重などの測定を受けることができてよかった」と感謝の声もありました。今後、調査地区で1ヶ月ほどベースライン調査を行い、介入に移ります。本研究を通じて青少年が地域住民の健康を推進する担い手として成長してくれることを期待します。

       
                   (調査受付)                                        (インタビュー調査)                              (調査後の説明)