なぜインドネシアではいじめが少ないのか?

なぜインドネシアではいじめが少ないのか?

報告日時:2020年8月4日
報告者:小林潤

 現在、思春期の自殺数の上昇は世界的問題となっており、日本においても成人の自殺数は減少しているのに対して思春期では増加傾向にある。この原因の背景の一つとして、いじめの問題は無視できないと考えられる。さらにはネットいじめの問題は質量ともに深刻になっているといえる。

 一方、インドネシアは自殺率が極めて低い国の一つで、Global School- Based Surveyによればいじめの件数も東南アジア諸国のなかでは低かった。この現状を受けて「なぜインドネシアではいじめが少ないのか?」、琉球大学とインドネシア国ロンボク島のマタラム大学医学部のチームは研究を開始した。

 この結果、カリキュラムのなかにイスラム教等の宗教教育と、多民族他宗教を尊重しているという道徳教育が含まれており、これが効果的にいじめを予防しているということがわかった。さらに課外活動として課外活動としての文化活動も影響していることも示唆した。これらの結果は、いじめの問題が深刻化している日本を始めとした諸国の改善策立案に参考となるものと考えている。この結果はPediatrics International誌に投稿中である。